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12歳年下の彼に溺愛される話

第21章 2024年1月1日



お風呂を…貸して貰って
やっぱり港斗君はお金持ちなんじゃ
ないかって思ったんだけど。

普通のシャワーヘッドだけじゃなくて
天井からシャワーが出て来る、
オーバーヘッドシャワーが設置してあって、
スポーツジムとか、
プールのシャワーブースみたいな
そんな印象を受ける。

お風呂を借りてさっぱりとして、
リビングに居る2人に声を掛けると。
港斗君のご両親は一緒に
お風呂に入ると言っていて。
彼が普通にナチュラルに
一緒に入りましょうって言うのは
ここから来てるのかなと思ったんだけど。

『狡くないですか?…
僕だって巴さんと一緒に
いつもみたいにお風呂に入りたいですし、
一緒に僕の部屋で寝たいですよ』

私がお風呂に入ってる間も
彼はまだお酒を飲んでいた様で。
かなり結構いい感じの
酔っ払いが出来上がって仕上がっていて。

私達がお風呂に行ってる間に、
面倒を見ておいてあげてと言われて。

べったりと引っ付いて離れなくなった
彼とリビングに残されてしまった。

「港斗君…お水飲む?
ちょっとお水飲んで…ゆっくりしよ?
自分の実家だからって、飲み過ぎ…」

『……ちょっと
僕が…思って居た以上に
うちの親が…巴さんに
好意的で。色々と構えてた分
拍子抜けしてしまいまして、そのまま
気が抜けてしまったと言うか…』

「抜けすぎてふにゃふにゃだってばッ」

今は2人が
お風呂に行ってるからなのか、
スリスリとこっちに
彼が身体をすり寄せて来て。

『僕の部屋がダメなら…、
ちょっとだけ…巴さんの…
お部屋にお邪魔したいです…ッ。
うちの両親…いつも、
入ったら、1時間は出て来ないので…』

「港斗君…お水飲んで?」

『嫌…ですよぉ、
巴さんのお部屋で飲みます』

そう言ってこっちが差し出した水を
飲みたくないとイヤイヤするので。
24歳の彼が20歳ほど
どこかに忘れて
来ちゃったみたいになって居て。

大きな4歳児を連れて、
お洒落な外国のホテルみたいな
客間のベッドに彼を座らせて。
水の入ったグラスを差し出した。

『巴さん…、ちょっとだけ…』

「ダメッ、その為に…してから
アパート出て来たんでしょ?
港斗君自分でも、今日は
えっちは我慢するって言ってたよ?」



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