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12歳年下の彼に溺愛される話

第20章 2人の年越し



「今、シャンパン開けちゃうの?」

ふたりでカウントダウンでもして、
開栓するのかと思って居たら
彼が今からシャンパンを
一緒に飲まないかと言って来て。

『いいじゃないですか、今でも。
今年を…一緒に2人で過ごせたことを
一緒に今お祝いして。年が明けたら
もう1回乾杯すれば良いですよ、ね?』

このシャンパンを用意したのは彼だし、
今飲むと用意した彼が言うなら、
私はそれに異論を唱える理由はないけど…。

『その…、巴さんが…
僕と…年越しを過ごすの…に
これ、用意してくれたの…嬉しかったし…。
同じ気持ち…だったのかなって…、
そんな風に思えたら嬉しくて…』

そう言いながらコレと
見せてくれたのは、
私が用意した0.01ミリの
お高い…コンドームの赤い箱で。

目の前で箱を包んでいる
ビニールを彼の手が捲って。

赤い箱を開けて開くと、
綺麗に3つ…セットされていて。

『3個だけなのに、箱
数の割に大きいなって思ってたら
すぐ使える状態で入ってるんですね』

すぐに使える様に切り離して置こうと
彼は思って居たらしく、
箱を開いて中を見てみたら
すぐに使える状態で入っていて。
流石は高級品ですね…と感心していて。

『とりあえず…シャンパン…
飲みましょうか…』

ゆらゆらと揺らぐ…
青いオーロラを眺めながら。
ベッドの頭元に固めてある
クッションの山に背中を預けて。

パジャマでベッドの上で
ゴロゴロと寛ぎながら。
シャンパンを2人だけの
オーロラと星を眺めながら飲む…なんて。

確かに…場所は…何度も来てる
彼のアパートなんだけど、
いつもと違う…特別感があって。

『お正月って金粉が入ってる
日本酒…売ってるじゃないですか。
Amazonでね…売ってるんですよ
1000円とか2000円でね
あのケーキとかチョコとかに
乗せたりできる食べれるやつが…』

「港斗君…その…食べられる金粉を
ここに入れようとかって
そんな話じゃ…ないよね?」

『流石にそれしたら…、やり過ぎて
巴さんに怒られそうだなぁって
買うの止めたんですけどね…?』

ベッドの上でシャンパン飲みながら
する会話なのかと思いつつも。



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