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12歳年下の彼に溺愛される話

第17章 彼と私のクリスマス




化粧と着替えを終えて
巴が部屋から出ると。
彼の方も片付けと、
自分の準備が出来ていた様で。

私の赤とはちょっと
色味が違うけど、
港斗君も赤のニットで。

赤は今年の流行色だし、
クリスマスデートだから。
彼も赤を選んだのかなって。

アウターはブラウンの
チェスターコートだから。
綺麗目…な感じのコーディネートだ。

今日の彼は…いつもよりも…
大人ポイ感じに…見えるな…。
自分は自分で…ちょっと…
若作り…と言うか…可愛い感じに
し過ぎちゃったかな…と思いつつも。

『赤のニット…お揃いですね』

「うん…クリスマスだし…
赤、良いかなって…思って
今日は、着てみたんだけど…」

『巴さんは
いつも可愛いですけど、
今日の巴さんは、
いつも以上に可愛いですね。
じゃあ…、そんなに遠くないんで
すぐ着くかと思うんで、
寄り道しながら行きましょうか?』

彼にお泊りの用意の入った
キャリーバックを預けて。
車のトランクに積んで貰って。
8時過ぎに…アパートを出た。

そんなに遠くないと言う
港斗君の言葉と、
高速道路に乗って、
向って居る進行方向で
行先は理解したけど。

「ねぇ、港斗君…
目的地ってもしかして…」

『ええ、そうです…、淡路島です』

淡路島と言えば…、
島のあちこちに海水浴場があるから。
夏の…旅行先のイメージがあるけど。

淡路島へは…明石海峡大橋を
渡ってアクセスするのだけども。
何度渡っても、良い眺めだし
ワクワクすると言うか、
テンションが上がるなって思う。

『明石海峡大橋…、
今日は寒いですけどお天気ですし、
ドライブ日和な感じがしますよね?』

そう彼も嬉しそうに話してたので、
運転してる方も、気持ち良く
明石海峡大橋のドライブを
楽しんでいるみたいだった。

『もちろん…寄りますよね?淡路SA』

明石海峡大橋を渡って、
淡路島に入ってすぐにあるのが。
大きな観覧車が目印の、
県内でも人気のSA。

空いている場所に車を駐めて、
そのまま…建物のある方へと向かう。

このSAのシンボルでもある、
観覧車を港斗が下から見上げて居て。

『巴さん。
ほら、…あそこ、…サンタが
ゴンドラに乗ってますよ?』



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