第16章 12月17日から…12月22日
『味変出来るんですか?
それも…出来立ての…
アツアツで食べられるんですね』
「うん、ホットプレートね
実家の押し入れにあるだけで
お好み焼き焼くのに
2つに分かれてるの、
使いにくいからってあげるって
ホットプレート貰って
そのまま置いてたから…。
寒くなって来たし、アツアツのが
食べられるのって良いかなって…」
彼にワインを開けて貰って、
グラスにワインを注いで
チンと…グラスを合わせ乾杯する。
『何か…もう、今日が
クリスマスって感じですよ…。
てか…僕、チーズフォンデュに
アボカドがこんなに合うなんて
今日、初めて知りましたよ…
美味しいです、アボカド…』
大根とキウイのサラダも
適当にカットして
マヨネーズとプレーンヨーグルトで
和えて味を調えた位の
凄い簡単なサラダなのに。
美味しいって言って食べてくれるから。
実家の大根もキウイも…
こんなに美味しいって喜んで貰えて
満足してるだろうなぁって。
「うん、沢山あるから
沢山…食べてね…。港斗君」
『沢山…別のものも…、
デザートに食べたいなとか…』
その彼のニュアンスで、
その沢山食べたいデザートが
ここにカットしてある
シュトレンでも、デザート系の
チーズフォンデュの具材でも無いのは
巴にも…何となく…には…、
理解が出来ては…居るのだけども。
一緒にお夕飯を食べて。
シュトレンを一緒に食べた。
一緒に後片付けをして。
洗い物をしながら、
その合間に…キスをする…。
「ん…っ…港斗君…
キス……ばっかり…」
『片付けが…進まないって、
巴さんは…言いたいんですか?
じゃあ、ささっと片付けて、
お湯張り待ちながら、いつも通り…
イチャイチャしましょうか?』
片付けを済ませて、
お湯張りが出来るのを、
リビングの脚付きの
マットレスの上で座って
食後のコーヒーを飲みながら待つ。
結局…、お湯張りを待っている間に
キスだけってなって、キスをしてたら
もうちょっと…ってなって。
「んんっ…待って…、港斗君…」
『巴さん…、お風呂の前に
巴さんを…、このまま…
食べちゃいたい気分なんですけど…?』
そう言いながら、
巴の身体を
キスをしながら弄ってくる。