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12歳年下の彼に溺愛される話

第16章 12月17日から…12月22日




こんな形に、なるなんて。

雄介さんも…思って無かっただろうな…。

本当なら、15歳年下の
美人でスタイルのいい奥さんと、
産まれたばかりの可愛い赤ちゃんと。
幸せな…クリスマスを…
過ごしていたのかも知れないけど。


「それにしても…、今日は
寒いな…、明日の23日も…
寒そうな…感じだな…、外とかで
イルミネーションとかって
考えてるんだったら、温かくしないと…」

そろそろ、彼が来る時間だから
レンジでチーズを温めて。
ホットプレートのスイッチを入れて置いた。

ホットプレートの上の
煮込みハンバーグがぐつぐつと
ちょっと煮えて来た頃には
リビングには良い匂いが漂って居て。

隣のホットプレートにも、
すぐにチーズフォンデュが
楽しめる様に、中央に
溶けたカマンベールと
ピザ用チーズの混合した物の
入ったココットをセットして
保温の為にこっちのプレートの
スイッチもオンにしておいた。

ガチャガチャと玄関を
開く音がして、いそいそと
巴が港斗を迎えに
玄関へと移動する。

『巴さん、お邪魔します』

「うん、港斗君いらっしゃい。
煮込みハンバーグも後煮込んでるから
すぐに食べられる様にしてあるよ。
手、洗って来て?その間に
チーズフォンデュも食べられる様に
あっちで用意しておくから」

彼が手を洗って
うがいをしてる間に。
ホットプレートに
用意して置いた具材を
綺麗に巴が並べて行く。

『……と言うか…、
煮込みハンバーグと
溶けたチーズの匂い…が…
リビングに充満してますね…』

「ちょっと待っててね、
冷蔵庫に大根とキウイのサラダ
作って、冷やしてあるから。
どっちも…口の中がねつく
なりそうな感じだから
さっぱりしてるから
お口直しに良いと思うんだ」

『えっと、巴さん。
…これ…、今日がクリスマスですか?』

テーブルクロスの所為なのか、
クリスマスソングと
ライトが点灯してる
クリスマスツリーの所為なのか。

彼がそう巴に
確認する様にして
尋ねて来るので、巴が
首を不思議そうにして傾げる。

「今日は22日だよ?
これは、今日の晩御飯。
はい、これ、大根とキウイのサラダ。
もしハンバーグにチーズ
掛けて食べたかったら、
スプーンですくって掛けて食べてね」



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