第15章 雄介からの電話
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暖房をガンガンに効かせたリビングで。
私と彼は…脚付きマットレスの
毛布の間に裸でくるまっていた。
気が付いたら…ちょっと…
お腹が空いたなって感じるから…。
お夕飯の…時間に…、
なりつつあるのだろうけど。
すっかり暗くなって、
日が落ちてしまって
真っ暗になっている部屋の中で。
電気を点けることもしないで。
身体をそこから起こす事もしないで。
お互いの肌のぬくもりを…
感じ合って、分かち合っていた。
私は…そんなに…生理の時の…
出血が多い訳じゃないけど…。
きっと…毛布…を、
汚してしまってるだろうなって。
『巴さん…、その
…身体…は大丈夫…ですか…?』
そう申し訳なさそうにしながら
彼がこっちの頭を撫でて
心配そうに尋ねて来て。
「うん、大丈夫…だよ?
ちょっと…お腹の辺りが
ずしっと…重たい感じするけど…。
私も…、港斗君と…そうするの…、
終わるまで我慢できそうになかったし…」
そう…話をしながら、
自分でも…恥ずかしい事を
言ってしまっているなと気が付いた。
『とりあえず、シャワーして。
その間にこれを洗濯して
乾燥しに行きましょうか?』
幸い??な事に…汚れてたのは
下のフランネルのボックスシーツだけで
上は洗濯しなくても大丈夫そうだった。
洗い替えはあるから、そっちに掛け直して。
下を洗うならと上もついでに
洗濯機の上に置いて、1回に1枚しか
洗濯できないからその間に
彼と一緒にシャワーを浴びた。
そのまま一緒にスーパーに
お夕飯のお買い物に行って。
白菜が安かったので。
凄い肝がパンパンの
鍋用にカットしたカワハギが
売っていたのでそれも買って。
カワハギ鍋にする材料の
買い物を済ませて帰った。
家に帰って、私がキッチンで
買って来た物を袋から出して居ると。
最初の洗濯が終わっていた様で。
彼が次の分を入れてスイッチを
入れて洗濯をスタートさせてくれていた。
『僕も…白菜とかネギ切るの
手伝ったりとかしますか?』
「じゃあ、今日は
ご飯炊いて無かったから
ご飯…後で雑炊にする分も入れて
多めに…炊いて貰おうかな…」