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12歳年下の彼に溺愛される話

第15章 雄介からの電話





『わかりました、炊飯器で
早炊きしたらいいんですね?
どうします?多めだったら4合
お鍋と食べる分と、雑炊の分』

「4合でも良いよ…、
食べきれなかったら冷凍しとくから」

そんなやり取りをしながら、
シンクでお米を研いでいる
彼の隣で椎茸や豆腐を切って居ると。

『こうして一緒にキッチンで
作業してると、
まるで、新婚さんみたいですね』

「一緒にお料理した事あるけど、
いっつも…港斗君が、途中から
私のお料理になっちゃうからでしょ?」

その巴の言葉に、
あっ…と言いたげな顔に
隣にいる港斗がなっていて。

『ここの引き出しのゴムの
隠し場所変えようって話してて、
結局まだここのまんまでしたね…』

そう言いながらガラッ…と
キッチンの引き出しを引っ張ると
綺麗な布巾と布巾の間に
隠してあるコンドームの
新しい隠し場所を彼は考えている様で。

『この辺りの調味料の
スタンドに…小さな紅茶の
缶にでも入れておきますか?』

「スパイスラックに…?」

そんな話をしている間に、
炊飯器にお米をセットして
早炊きでスタートさせる。

結局…ここにしようって
話はここだけで纏まらなくて。
今の場所のまま保留になっていた。

カワハギだけだと、寂しいかなって
水炊き用の鶏肉も買ってたから。
一緒に鍋に入れてるから。
寄せ鍋…と言う事になるけど…。

カワハギの肝は別の入れ物に
取って置いて、最後に
火を通す様にして。
鍋が完成する前にそれを入れた。


16日の土曜日は、
一緒にお鍋で夕食を済ませて。
翌日の17日の日曜日には、
昨日彼が行こうと言っていた。

メリケンパークで開催している
イルミネーションイベントの
ライトフェスティバルメヤメヤに
一緒にデートしに行くことにした。

メヤメヤってなんぞや?って
そんな感じなのだが。
神戸メリケンパークの『メ』に
夜って意味の『ヤ』をくっつけて
メヤメヤって造語なのだそうだ。

前の道の駅大沢のイルミネーションは
有料のイベントだけど、メヤメヤは
無料で楽しめるイベントで。

メリケンパークには港町神戸の
シンボル的な存在である。
ランドマークのポートタワーに。
大海原をかける帆船の帆と
海の波をイメージした、
印象的な白い建物の神戸海洋博物館。


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