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12歳年下の彼に溺愛される話

第11章 12月9日の土曜日~10日の日曜日




早い時間から入室出来て良いかも。

14時間宿泊料金内だから。
今が20時だから、
明日の午前10時までは…
延長料金は掛からないし…。

タッチパネルで見た感じだと
ゴージャスな感じのお部屋だったな。

黒の壁紙には金の箔押しで
ハスの絵柄が描かれていて。

インテリアのライトも
同じ様なテイストのブラックの物で
お部屋の統一感がある感じだ。
お部屋の全体の色合いも
濃い茶色から黒で統一されている。
床も黒の大理石風になっていた。

ベッドの上にも黒と赤の
カバーが掛ったクッションが
綺麗に4つ斜めに並んでいる。

『マッサージチェアありますよ』

「マッサージチェアの上に
シャンデリアがあるんだね…」

シャンデリアにライトが反射して
天井に光の円を描いていた。

その夜も…彼と…冬の寒さも
忘れてしまいそう…な、
熱い熱い夜を過ごして。

次の日は…次の土曜日にある
港斗君に仕事場の同僚の人の
邸宅ウエディングに
着て行く服を一緒に選びに行った。

巴さんには
これが似合いそうですと
こっちの方が良いかなと、
お店の人とふたりで、ああでもない
こうでもないと言いながら。

幾つか自分の腕に掛けながら
こっちの身体に合わせて行って
店員さんに渡して行って。
3枚ほどに絞ったのを
さっきからずっと1枚づつ
こっちの身体に当てては
また別のを当ててを繰り返して居て。

「あの…港斗君…、
とりあえず…その3枚…
当ててみるだけじゃイメージが
しにくいかなって思うから」

『もしよろしければ、こちらの
3枚…ご試着して頂いて
イメージを見て頂けましたら』

と、私の言葉に
店員さんも…乗ってくれた感じで。

その3枚を試着させて貰って、
これにすると選んでくれた
1着のパーティードレスを。

僕が言い出した事なので、と。
彼がお支払いをしてくれたのだけど。

合間に妹にLINEをしたら、
16日の土曜日の日は
私のメイクとヘアセットを
私がしてあげると
何故か妹がノリノリで返事をして来て。

誤解だって分かった途端に
港斗君みたいな誠実そうな子が
浮気なんてしないに決まってるじゃんと
手のひらを返した様な
そんな態度で話をしていたんだけど。



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