第11章 12月9日の土曜日~10日の日曜日
でも…雄介さんは…
あの別の人と会ってて、
私の事なんて空気みたいな
そんないい加減な感じの
扱いだったけど。
そんな風にして来るなら分かるけど。
土曜日に会うのが夕方からって、
なったのだって、
今月になってからだし。
変な話だけど、2回目だ。
でも…、浮気…とかって考えるなら。
いつも私と会ってる時間を
使うって…
あんまり考えられないかなって。
そんな事を巴が考えていると。
横から妹が
ギャーギャー言って来るけど。
この妹は妹で、前の旦那さんの
浮気癖みたいなので、苦労してて。
女子高生に手を出して
妊娠させちゃったから。
あっちの親に…
責任をちゃんと取れと言われて。
千冬と…離婚した…んだけど…。
千冬が大和を妊娠してる時に。
同時に5人と浮気してたらしくて…。
男なんて隣のやれない女よりも
その辺のやれる女なんだとかって…。
実家に帰ってからしばらくは…、
家で飲んだくれては愚痴ってたけども…。
千冬は…姉である私の目から見ても
年齢よりは若く見えるし
スタイルも抜群で、実際にモテるから。
正直…千冬が言い寄って…
落ちない男は居ないと
自負するだけあって。
旦那さんと離婚して、すぐに
こっちのこども園に変更して
大和を預ける様になった、
こども園の先生とかお父さんと…
再会した同級生とかと…も
仲良くしてたりしてた感じだったし…。
港斗君にも…結構積極的に
言い寄ってた感じだったけど…。
妹の千冬とは…
何にもなかったみたいだし…。
どっちかと言うと、港斗君が
今日一緒にスタバで待ち合わせして。
その人のアパートに行ったらしい。
その女性が…
自分よりも大した事ないのに
私になびかなかったのは何でだって。
そっちの不満になってる…んだけど。
一緒に居た旦那さんは…文句…
言わなかったのかな…??って
そっちの方が気になるけど。
「まぁまぁ…千冬…、落ち着いてよ。
まだ、港斗君が浮気してるって
確定した訳じゃないんだし…。
それに…今日だって夕方から
一緒に大沢の道の駅の
イルミネーションを
観に行く約束だってしてるんだよ?」