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12歳年下の彼に溺愛される話

第8章 静かな…土曜日




『折角ですし、
巴さん。YouTubeで
クリスマスソングでも流しますか…
”アレクサ、クリスマスソング再生して”』

『”YouTubeで検索します…”』

そう…港斗がリビングのテレビの前の
スマートスピーカーに声を掛けて
YouTubeでクリスマスソングを
再生してくれたんだけど。

このスマートスピーカーも、
彼が新しいの買ったから、
これ、使って下さいって。
持って来て置いた物だったりする。

ラグの上に2人で座って、
下から一緒に完成したツリーを眺める。

『クリスマスソングと
ツリーがあると、クリスマスって
感じがしますね、巴さん』

「うん、そうだね…港斗君。
でも…まだ、2日だよ?今日」

『あ、そうだ。巴さんは…
何か…クリスマスに
欲しい物とかってありますか?』

「えっと、寝る時に使えるし
…湯たんぽとか…かな…」

『そんなのわざわざ買わなくても、
毎日僕と一緒の布団で
寝ればいいだけじゃないですか?
僕ならお湯を沸かさなくても、
USBで充電しなくても、いつでも
24時間温かいですよ?どうですか?』

「だって…、港斗君は…その…
温度設定が…高め…だから…ダメッ…」

『温かい通り越して、僕が
いつも、熱いからって…意味ですか?』

巴がむぅっと口を尖らせながら
ラグの上で体育座りをして
抱えている自分の膝の所に
恥ずかしくなったのか
自分の顔を埋めて居て。

『ああ、じゃあ…タイマー付きの
掛けにも敷きにも使える、
フランネルの電気毛布はどうですか?
毛布としてもフランネルだから
タイマーオフになっても温かいですよ?』

そう言いながら、港斗が
巴の身体に腕を回して来て。

「温かい…」

『僕が…でしょ?それは…』


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