第103章 彼と私の8月26日
と…このタイミングで
私が密に思っていた事を
切り出す事にしたんだけど。
彼が予約を取ってくれた後に
実は私もこっそり
フラウにメールをしていて。
このハートの指輪がピンクゴールドだから
セットリングみたいになるように
リフォームを検討しているけど、
彼の結婚指輪は同じデザインの
プラチナだけの分なんだけど
リフォームする指輪のデザインに
近いデザインの今の指輪に
セットになる感じでオーダーメイドを
して貰いたいって頼んでいたのです。
私から彼に…結婚指輪は
プレゼントと言うか買ったんだけど
私のやつの方がダイヤの分高くて
折半って感じにならなかったのが
凄く…その時から気になってたので。
指輪のリフォームは最後に
提案してくれたデザインが
一番気に入ったからそれでお願いしたいけど
お値段も一番3つのデザインの中では
高くなってしまうからいいかな?って
彼に言ったら彼は別に…婚約指輪を
普通に買うよりもちょっと安い位
婚約指輪の平均的な金額は
30~40万円で38万ぐらいが
丁度…相場…みたいなんだけど。
デザイナーさんから提示された
金額はその相場の価格に
元々の指輪の約3万円をプラスしても
十分に下回る感じのお値段で
デザインもして貰うしそんな値段で
ダイヤも増やして貰うしプラチナを
って思うんだけど…良いんですか?って
思ってしまう位…だったんだけど。
その決定したデザインに、
近い様なデザインで
オーダーメイドで彼の指輪も
私からのプレゼントとして
お願いしたいと…言う自分の思いを
デザイナーの人に伝えて。
そのデザインはまた…打ち合わせを
後日する事になって、その日までに
案を幾つか用意しておきますと。
フラウコウベを後にして、
センタープラザの駐車場に
彼と戻って来ると、車の乗り込んだ。
『さ、巴さん。じゃあ今から
今夜のホテルに行きましょうか?
気にはなってたんですけど、近すぎて
泊らないホテル予約してあるんで』
と…センタープラザを出発して
中央区から兵庫区、須磨区と
ドンドン…垂水区の方へ近づいて
家の方へ帰って来るような感じで…。