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12歳年下の彼に溺愛される話

第101章 ぷち新婚旅行 1日目 淡路島



なんか…ガラス張りの
ショールームみたいだなと
思いながら…外から中を見ていると。

『中身見えてるの…
全部…茶色いと思うんですけど
あれ、全部土で出来てるみたいですよ?』

え?土??どういうこと??

ここは、
土のミュージアムSHIDOと言って
2023年の1月にオープンした
土の魅力を発信するミュージアム。

その外観も…ガラス張りになってるから
屋根と柱と地面で『土』って
漢字みたいに見える形になっている。

そのミュージアムは…土の
ミュージアムと言うだけあって。
建物の柱も土だし、床も土
受け付けのあるカウンターも土で出来てる。

土が削れちゃうからなのか、
館内は土足厳禁で
入口でスリッパに履き替える。

『フロアにある6本の土の柱で
上の屋根を支えてるらしいですよ?』

割としっかりした屋根が乗ってた
様な気がするんだけど……、
この…絵が飾ってある土の柱
6本で…屋根を支えてるの?

カウンターのテーブルは
ミルフィーユみたいに
何層もの層になって出来ていて。

そのカウンターの後ろの壁とは
また質感が違う感じになっている。

と言うか…微妙に柱が
壁みたいになってるんだけど
全部質感が違う感じになってるし。

「床ッも…土だよね?
何か…床、斜めになってる…?」

『壁、触って良いらしいですよ』

夏場のカンカン照りで
干上がった池の底みたいな
ひび割れた壁の柱があって。

そのひびの溝をなぞってみる。
ぽろぽろと崩れたりしないんだ。

『土壁のサンプルありますよ?』

「と言うか…階段があるよ?」

土で出来た階段が建物の中にあって
土壁のサンプルが展示されている。

『いや、なんか珍しいなって。
多分土壁のミュージアムって中々
他所にはないんじゃないかなぁって…』

「と言うか…この階段
なんか…座布団が置いてあるよ?」

『自由にお座り頂いて結構ですよ~』

と…スタッフの人が声を掛けてくれて。
このインパクト大の土の階段には
所々に座布団が置いてあって
この座布団に座って良いのだそうだ。

「何か…凄いね…ここ…
床の上に…土で出来た
大仏さんが…居るし……」



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