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12歳年下の彼に溺愛される話

第92章 彼のお誕生日



『それに…こんなこと……、
沖縄でしか…出来ませんって…』

確かに…地元の兵庫県で
プライベートプールのある
ヴィラで全裸プールして、
プールでワイン飲もうって
話には…ならないよなぁと。

そんな事を…思いながら…、
旅の恥は搔き捨て…かと。
今日は…彼の誕生日なので…、
彼の提案に…乗る事にして。

素っ裸で…外に出て
プールに入ると…。
温くなったスパークリングワインを
さっき使っていたグラスに注いで。

『巴…、乾杯しましょうよ…』

「乾杯…」 『乾杯』

空に浮かんでいるのは満天の星々と
細い…四日月…。

チン…とグラスを合わせて
温くなったワインを流し込む。

『そう言えば…冷蔵庫…に、
サービスの…方の
ワインもありましたよね?』

このヴィラはインクルーシブなので、
冷蔵庫の中の物は全て無料だ。

バシャ…バシャと…水を搔いて
彼が…小さなプールで泳いでいて。

「飲み足りないの?」

『いいえ、そうじゃなくって
僕の誕生日ですし、贅沢しようかなって。
巴も…ちょっと泳ぎませんか?
僕しか居ませんし、この後
そのまま風呂入りましょうよ』

「だったら、お湯張りして来る…ね」

この後はお風呂に入ろうと彼が言うので
巴は…バスローブだけ軽く羽織って
そのままバスルームにお湯張りを
しに向かって戻って来る。

彼と…全裸ナイトプールを楽しんで。

ヴィラの中に戻って来ると、
冷凍庫にしまって忘れていた
オキナワボールを
彼とシェアして食べて。

彼が食べさせて欲しいと
言って来たので
あーんしてあげたりとかして。

『そろそろ…良い頃ですかね?』

洗濯機に…今日の服を入れて
洗濯をスタートさせてから。
プールで使ったグラスと、
オキナワボールを食べるのに使った
スプーンを洗って並べると
食洗器もスタートさせた。

彼が冷蔵庫を開けていたので
飲み足りないのかと思ったら
中からホテルが用意してくれていた
ワインを取り出してその栓を抜くと
味見だけ…と言いながら、
直接瓶の口に自分の口を付けて飲んで。

そのまま…ボトルを持って
彼は行ってしまって。私は
バスルームに向かった彼を追いかけた。




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