第82章 2024年7月7日
ペアのアクセサリーを…買うのは
ちょっと…恥ずかしかったので。
同じデザインの…オニキスと
ホタルガラスのブレスで
使っている玉のサイズ違いで
3000円で購入した物だ。
ペアですって主張をしてないし、
値段も手頃だったから。
抵抗なく…買う事が出来た。
これを買う時に、自分の分を
それぞれに買うんじゃなくて
相手の分をそれぞれが購入して
プレゼントし合いましょうと
蛯名さんがそう提案してくれて。
たかだか…3000円の…
ブランド物でも何でもない
ホタルガラスのブレスレットを
凄い嬉しいと大事にしますねと
その時の蛯名さんが喜んでくれて。
同じ女性でも…、
蛯名さんと美海さんは…
こんなにも違うんだなって…
こんな風に…安物のブレスレットを
喜んでくれる彼女を…大事にしたいなって。
あの1日の日に2人から
教わった事をメモって居たのを
綺麗に別の小さいノートに清書して、
インターネットとかで調べて補足して
自分なりに見やすく纏めて置いた。
言うなれば…虎の巻…の様な物で、
これをゆっくりと見ながら
するって訳ではないが…持っていると
安心できそうな気がするから。
お守り…の様な…そんな…感じだ。
虎の巻ノートをパラパラとめくりながら、
家を出るまでの時間は過ごして。
自分のカバンの中にミニサイズの
ノートを忍ばせると、小林は家を後にした。
ーーー
ーーー
ーーー
同時刻 葵side
結局…、昨日は…早めにベッドには
潜り込んで寝ようとしたのものの…。
ドキドキとしてしまって落ち着かなくて。
こんな時の為に購入していた、
市販のお薬の力を借りて…昨日は眠りに就いた。
最初から、飲んで寝たら良かったって
そんな事を…朝になってから後悔しても
仕方ないんだけども…。
美咲さんからは…すっぴんで
サロンに来てくれたらいいわよ~と
そう言って貰ったので。
食パンの真ん中をくりぬいて
玉子を落として焼いた
目玉焼きトーストと、
無印良品のフリーズドライの
お野菜がゴロゴロと入った
ミネストローネと…デカフェの
紅茶で朝ご飯にして。