第5章 芸術の秋…とかしてみたり
思い出したい…訳じゃないのに…、
勝手に頭の中を…支配する。
消したい…忘れたい…、
憶えて…居たくないのに…ッ。
比べようとしてないのに、
彼と港斗君を比べてしまってる。
「んんっ、港…斗ッくん…、
あんッ、このまま…私をッ
んんっ、港斗くんの…好きにして…ッ」
今の私の現実が…こっちだって…
彼で…港斗君で、埋め尽くして、
あの人を消して上書きして欲しい。
思い出せなく…なるほど…。
『巴さんッ…、
巴…さ…ん…ッ』
「んあああん、あん、んぅ、はぁ
はぁ、はぁ、ああ、んん゛んッ」
ギシッ…ギシッ…ギッ…
「あ、ああっ、んあぁ、あ、
ぁう、あぁ、んっあぁあぁあ゛ん」
何も考える事が出来ない位の
激しいピストンをして来て。
ギシギシと…脚付きマットレスの
継ぎ目の所が港斗のピストンに
合わせて軋んで音を立てる。
『……ぅ…ッ、巴さんッ…』
ビクビクっと…自分の中で、
彼のペニスが跳ねていて。
薄い隔たりの向こうで、彼が…
精液を吐き出しているのを…感じて。
グイグイっと…射精しながら、
更に…繋がって居たいと…
言いたげに彼が私の
腰に自分の腰を押し付けて来る。
「んんぅ…ぁあぁっ…んっ
はぁ、…あ、はぁ…っ、はぁ…」
よしよしと頭を撫でられて、
その指先が…いつの間にか
溢れていた涙を拭ってくれて。
『巴さん…、好き…です…ッ』
「んあぁあっ…っ」
彼の言葉に…アソコが締まってしまって。
『……く…っ、…あ…ッ…』
その快感に…堪らなさそうに、
港斗が喘ぎ声を…漏らして。
その快感の反動の様にして
萎えたペニスのままで、
ズブズブと抽送を…
そのまま数回されてしまった。