第66章 先月の話……
彼の…気持ちに…
溺れてしまいそうになりながら
彼からの熱烈なキスを受け入れる。
「んぐっ…んんんっ、ふ、んんん゛ッ」
ぎゅっと…ペニスを扱いてる手の上から
彼が自分の手を重ねて来て
強制的に彼のリズムでペニスを扱かされて。
ドクドクと…脈打ちながら…
彼の尿道口から吐き出された精液が
自分の手の平を伝って行く。
『すいません…巴さん…、
巴さんの…愛情を感じてしまって
つい…、我慢が…出来ず…に
出してしまいました』
これ…使って下さいと
枕元のティッシュを箱ごと
彼が私の方に差し出して来て。
彼のペニスと自分の手を拭きとったんだけど。
ティッシュがモロモロになっちゃって
私の手と彼のペニスにへばりついて
取れなくなっちゃったので。
彼はシャワーをしに…、私は手を洗いに
一緒に下の階に移動して。
手はすぐ洗い終わるので、
リビングでお水を飲んで彼を待って。
シャワーをして出て来た彼と
一緒にベッドルームに戻った。
『結局…LINEしたり…色々してたら
こんな時間になっちゃってましたね…』
「え?あ、もう…こんな時間だったんだ…」
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2024年4月27日は
垂水にあるレーブドゥシェフで
手土産のケーキを購入する事にした。
こじんまりとした昔からある
町のケーキ屋さんだけど、
垂水の人間なら誰でも知ってるお店で
見た目も綺麗な春イチゴのヴェリーヌを購入して。
彼のご実家のある西宮の…
高級住宅街を目指した。
彼のお家に到着すると…、
GWだから…親戚が集まっている様で。
玄関のドアは前のお正月の時みたいに
開いたままになっていたのだが。
リビングの人口密度が凄くて。
「すいません…お邪魔…致します…」
『ただいま~っと、ああ、何だ…
紫苑も…帰って来てたんだ…』
私と彼が玄関で履物を脱いでいると
出迎えてくれたのは
親戚の人と彼の母親である
生田亜希子は話込んでいて
気が付いて無かった様子だったので。
別の20代前半の若い女性が
…出迎えてくれた…のだけど。
明らかにその女性は私を見て
『誰、お前?』って顔をしていて。