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短編集 何度でもあなたに恋をするR18

第1章 好きと言わせたい





「涼太…
 なんで…そんなに謝るの?
 別に…私のことなんてほっとけばいいでしょ…
 私なんかいなくても…」



「っち…
 『私なんか』って言うの禁止。
 なんで自分を卑下するような言い方…」



「…………」



「俺…何回も言ってるっスよ…
 っちが好きって…
 …っちで良いじゃなくて…
 っちじゃないと…ダメなんっスよ。
 そこだけはわかってほしい。」




私なんか……か…


自分で意識して使ってるわけじゃなかったけど…
そんなに頻繁に使ってたのかな…



涼太の真剣な表情にそれ以上何も言えず私は黙って頷いた。



なんだか…さっきまでモヤモヤしていたのに…
すごくスッキリとした気分になった。

なぜかはわからないけど…少しだけ胸の支えが軽くなった気がする…



その後、私は涼太と学校に向かって再び走った。
もちろん朝練には遅刻し、私は事情を話そうとすると涼太が私を庇う様に『っちを無理やり連れ回して海で遊でたっス!』と嘘をついていた。


その後、監督と笠松先輩からガミガミ説教されたのは言うまでもない。

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