第7章 ライムを添えて ※
私を包んでくれる大きな身体が暖かくて・・・このまま時間が止まってほしいと本気で思った。
「ジン・・・・・・好き、です・・・好き・・・・・・」
一度口に出した想いは堰を切ったように溢れ出し、とどまる所を知らない。
これもお酒の力だろうか。
全裸なことは気にもせず、こんなにも素直に自分の気持ちを伝えられることができるとは・・・。
「ミモザ・・・俺も・・・好き、だが・・・・・・。悪い、今は無理だ。お前のナカに挿れたら簡単に外に出すことはできない・・・」
「・・・・・・」
そうだ。
ここは自室でもラブホでもないためゴムがない。
ジンならそんなことお構いなしに、挿れたい時に挿れてナカに出すものだと思っていたが・・・。
彼の言葉から私への想いの深さを感じて。
「私・・・ピルを飲んでる・・・ので・・・ジンの、を・・・ナカに・・・・・・」
そこまで言って自分が大胆なことを言っていることにやっと気が付き、「ください・・・」と消え入るような声で伝えた。
ゴクリと息を飲む音が聞こえ・・・ジンが相当我慢してくれているのがわかる。
挿れてほしい。
たとえ、ゴムがなくても・・・ピルを服用していなくても・・・、ジンと繋がりたかった。
葛藤しているのかジンは私を抱きしめたまま何も発さなくなり・・・。
お互いの呼吸と鼓動の音だけが聞こえる。
私のことを大切にしてくれて嬉しい。
でも・・・・・・1つになりたいよ・・・。
「ジン・・・・・・」
「・・・・・・」
彼の首に手を巻きつけ顔を覗き込み、固く閉じられて僅かに震えている唇にそっと触れた。
「ッ・・・・・・」
「・・・愛して・・・ます・・・・・・」
我儘でごめんなさい。
ジンが欲しい。ジンに愛されたい。
この手を・・・離さないでほしいの・・・。
「ジ・・・・・・んッ!!」
「・・・バカだな・・・お前は。頼まれても離してやらねぇよ・・・・・・愛してる」
「んぅッ・・・・・・」
ジンの熱い唇に塞がれると、そのまま抱きかかえられ再び2人でベッドに倒れ込んだ。