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【名探偵コナン】色あせぬ恋【R18】

第6章 揺れ動く心 ※




「ん・・・」




アジトの自室に戻りシャワーを浴び、最後の気力を振り絞って髪をドライヤーで乾かした後、ベッドにダイブして泥のように眠った。



組織のスマホの鳴る音で目を覚ますと、昼の2時をを過ぎていて。



メッセージが1件。

"コートを返しに来い"



引きずって汚れてしまったから、クリーニングに出して返そうと思っていたのだが・・・。


そんな理由を述べても、結局「来い」と言われるのはわかってる。





降谷さんとの約束は夜7時。


コートを返したら買い物をして、自分の家で夕飯を作って彼が来るのを待とう。



とりあえず着替えとメイクを・・・と思いベッドから降りると、再びスマホが鳴った。




"3分以内に来い"
 




・・・なんて横暴でせっかちな人なんだ。




そのメッセージをぼんやり眺め、ふと目の前のドレッサーの鏡を見ると、目尻を下げて微笑んでいる自分が映っていた。


今の私はこんなに口元が緩んでるんだ。


これは・・・好きな人のことを考えている時の表情ではないだろうか。


零と仲が良かった時は、よくこんな顔をしていた気がする。





心から笑えなくなったのはいつからだろう・・・。





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