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【名探偵コナン】色あせぬ恋【R18】

第5章 恋の蕾




「どうしやす?さっき撃ったFBIの死体・・・」

「逃すわけねぇだろ。潜って死体を見つけ、桟橋の陰から引き揚げれば・・・」

「ジン!消防艇が来てます!」


いつの間にか消防艇が近づいてきて、海猿島に放水をしていた。

FBIの回収をしていたら見つかるのも時間の問題だ。


「チッ・・・クルーザーを消防艇の逆側に付けろ!ズラかるぞ」



無線でクルーザーの運転手に指示をして

私たちは海猿島を後にした────










♦︎♥︎♦︎


「けど、残念ですね。結局FBIの面は拝めずじまい・・・」

「まぁいいんじゃない?殺したんだから」



キャメル捜査官・・・

本当に死んでしまったのだろうか。


キールが諜報員だということを知られずに済んだのは安心したが・・・なみかぜ公園から狙撃した人物のことも気になる。


もしかして、あの人がキールと電話をしていた仲間のFBI・・・?


「さっき撃った男のことならわかるわよ」

「え?」

「直接見るまでは半信半疑だったけど・・・アンドレ・キャメル。赤井が可愛がっていた、運転技術に秀でた捜査官よ」


ベルモットがスマホで男の写真を見せてきた。


組織に追われても逃げ続けていたことを考えると、運転技術に秀でているのは納得だ。


赤井って人がキャメル捜査官の仲間なんだ。



「前にバーボンと組んで情報を聞き出したことがあったから」



"バーボン"と聞いて身体が固まった。


この任務を終えたら報告をするために会うことになっている。

最近は恋人らしいことが1つもなく、連絡内容も組織についてのみ。


任務とは言え、他の女性を抱いていたことを知ってしまったのも気まずい。




彼は、今も私を好きでいてくれているのだろうか。


私は、自信を持って彼を好きだと言えるだろうか・・・。



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