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【名探偵コナン】色あせぬ恋【R18】

第5章 恋の蕾




20:30 米花町のとある路地裏────



「ジ、ジン・・・!?」

「お前らのヤサ(隠れ家)・・・喋る気はあるか?」

「ハッ・・・うぐッ・・・」

「そうか・・・ねぇのか・・・だったら用はねぇな」

「ッ!!」
















───3日前。


組織の1人がアーロンというFBI捜査官に尾行された。

すぐに始末しFBIの身分証・・・IDを抜き取り死体を捨てたらしい。

彼らは普段、待ち合わせに暗号を使用している。



組織が暗号メールをハッキング、解読して・・・

一昨日、昨日と立て続けに待ち伏せ、その場所に現れた捜査官を2人ずつ始末した。



・・・と、ウォッカが教えてくれた。


ジンは私を部屋から出した後にウォッカと2人で行ったんだ。

てっきり女性と会うのだとばかり・・・。

私を任務に連れて行く日と行かない日があるが、理由はよくわからない。

昨日は行かなくて正解だったが。




「へぇ。ジンが提案したコードネームか。相当気に入られてるじゃない」

「遊ばれているだけな気もしますけどね・・・」


ニヤリと口角を上げて揶揄うキャンティ。

左目のアゲハ蝶のタトゥーが輝いている。



第三者からそう見えるということは自信を持つべきか。

これはただ、"気に入られたい"からではなく、それが私の"仕事"だからだ。



「たまには、アタイのバイパーに乗せてやるよ!
ジンのポルシェより最高の乗り心地さ!」

「乗せてもらえるんですか?ありがとうございま・・・

「ミモザ。モタモタするな、行くぞ。俺の許可なく勝手にコイツを持っていくなよ、キャンティ」



時間ちょうどに来たジンが、当たり前のようにキャンティから私を剥がして。

当たり前のように自分の愛車に乗せる。

ここまでされたら誰もが"気に入られている"と思うだろう。



「取られたくないほどお気に入りなら、自分の身体に繋いでおいたらどうだい?ジン」

「・・・・・・考えておく」








それは考えなくていいですから。

拒否してください。

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