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【名探偵コナン】色あせぬ恋【R18】

第15章 外の世界へ





「行ってくる。明け方までに戻るようにするが・・・早めに寝ろよ」

「ふふっ。もう・・・子どもじゃないんですから。行ってらっしゃい、お気を付けて」



外出時の挨拶を交わすと甘いキスが降ってくる。

この新婚のようなやりとりがくすぐったくて、胸がキュンとなって。

彼が組織の人間だということを忘れてしまいそうだった。






ジンの記憶が戻ってから3ヶ月──

私は退職し、組織の任務も行かず、彼が用意してくれた部屋を転々としていた。


バーボンと顔を合わせないように・・・。

過保護すぎるくらい守られている。


今夜もジンが任務へ出掛けるのを見送り、1人で夜を過ごす。



軟禁・・・と言ったら失礼になってしまうが、誰かと会うことも外出することもない。

時々、ベルモットやウォッカがちょっとした連絡をくれるけど・・・・・・只々1人、ジンの帰りを待つだけ。


料理をして食べ、半身浴をして、軽いストレッチの後ベッドに入る。

1人の食事は全く美味しくない。



そろそろ外の世界へ行きたい・・・なんて思っても、今の私に何が出来る?



まずはジンの許可を得なければ。


今まで以上に私のことを心配をしてくれて、危険なことは絶対にさせない。


組織がなくならない以上・・・この先ずっとこのように生きていくのだろうか。






ジンのことは愛してる・・・・・・でも、彼への依存状態が続いたらおかしくなってしまいそうだ。








「ジン・・・・・・早く帰ってきて・・・・・・」

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