第13章 キスで目覚めて ※
♦︎♥︎♦︎
「お前がNOCになった理由は何だ?」
「・・・・・・ジン、を・・・・・・誘惑、する・・・為・・・です」
「所属は?」
「え・・・っと・・・・・・」
「誰に指示された」
「それ、は・・・・・・」
「バーボンだろ?いい加減吐いて楽になれよ」
「ぅ・・・・・・」
「はあ・・・」
ジンの膝に乗せられ、後ろから抱きしめられながらの尋問は心臓に悪い。
耳元で喋るから先程の余韻も相まって、ゾワゾワと身震いしてしまう。
──また、ジンの温もりを感じることができた。
ふわふわと夢の中にいる気分だ。
何もかもバレているのだから正直に話しても良いとは思うのだが、風見さんや公安の人達を危険に晒してしまうかもしれない。
そう思うと私の口からは真実を話すことができなくて。
ジンを愛しているから、もう隠し事をしたくないんだけど・・・・・・すみません、と謝るしかなかった。
「・・・・・・お前は真面目な奴だな。まだ・・・バーボンが好きなのか?」
「ちっ違う!それは違います!!私が好きなのは・・・・・・愛してるのは・・・ジンだけです・・・」
「フッ・・・・・・当然だ」
「ん・・・・・・」
慌てて振り向くと優しく微笑んでいるジンの唇が降ってきた。
ジンとのキスは暖かくて気持ち良くて、もっと触れたいと自分からも唇と舌を動かす。
お尻に当たる硬いモノが私を求めてくれているのが嬉しくて。
大胆で引かれないか不安を抱きながらも、熱くなっているソコを指でクルクルとゆっくり撫で回した。
「ッ・・・おい、お前はそんなことしなくて良い。手が汚れる、やめておけ」
「んっ・・・嫌・・・、ですか・・・?」
「・・・・・・嫌なわけねーだろ。可愛いことをするな」
「ジン・・・・・・愛してます・・・・・・」
彼の硬いモノを擦りながら再び唇を重ねて、話もそこそこにお互いがお互いを求め合う。
ジンが本当に戻ってきたのだと、もっと実感させてほしい。
手を動かす度に小さく声を漏らし、感じてくれる姿にこちらも熱くなる。
跡形もなく綺麗になった彼の顎裏にキツく吸い付き、狭い車内で飽きるほど抱き合った。
もう・・・離れたくないよ。
ジン以外、何もいらない。