第3章 好機な誘惑【エルヴィン】*
押し倒した彼女の両脚を開くと、潤った陰部があらわになる。
無我夢中で突起した陰核にしゃぶりついた。
「んあぁ…!!!」
高い嬌声を上げ背中を反らしている。
一応口を手で押さえているようだが意味をなしてない。
「あぁんッ!や…気持ちいい……!!」
厭らしいメスの匂いで頭がクラクラする。
膣口から溢れ出る愛液を舌で掬い舐めとる。
甘いのか苦いのかは分からないが、オスを興奮させるメスの味。
もう下半身に熱が集中して苦しい。
「あぁッ!あぁぁ…!!イくッ…イっちゃう……!!」
分隊長の両脚が、止めさせまいと俺の頭を挟む。
止めることなく陰核を刺激し続けると彼女は呆気なく絶頂した。
絶頂の余韻に浸る彼女を見下ろすと、髪を乱し息を弾ませた視線とぶつかった。
俺は彼女のドレスの肩紐に指をかける。
下げてしまえばもう纏う物はゼロになる。
しかし彼女は抵抗しなかった。
それどころかベッドの縁に座り直した自らドレスを全て下ろした。
才色兼備で頭脳明晰。
皆が憧れた分隊長が裸で今、目の前にいる。
部下としての理性がまだ躊躇しているはずなのだが、身体は正直だ。
俺の陰茎は質量を増し、ズボンを持ち上げている。
誰が見ても明らかなほどに。
このまま最後まで続けてもいいのだろうか。
分隊長は前のめりになって俺の膨らんだ陰部を見つめ、ゆっくり見上げて
“欲しい”
そう口が動いたと思う。
俺も抱きたい、貴方を。
自分のベルトを急いで外す。
それを見ていた彼女が俺のシャツのボタンを外す。
二人の顔が近づいた時、どちらともなくキスを交わしていた。
ベルトを外す金属音と、情熱的なリップ音が分隊長の執務室に響く。
脱いだ服は全部ベッドの下に落ちて、ゴトッと鈍い音を立てた。
裸のまま彼女を抱きしめると俺より熱い体温が心地良い。
「エルヴィン…?」
憂いを帯びた瞳で俺の名を呼ぶ。
きっと部下思いの彼女のことだから、まだ俺を心配しているんだろう。
だがもう心配なんて必要無い。
俺は彼女をベッドに押し倒し、深い口付けをした。
お互いが舌を大胆に絡め合わせ身体も密着させる。
背中に回された腕が、俺の筋肉を確かめるように這う。
興奮する。