第2章 退屈な日々
ユリ side
休み時間
私はマイノードに向ってペンを走らせている。
ただ一人机の上でペンを走らせる。
ノートにはぎっしり文字が書かれている。
私は作詞が好きだ。
今まで、何冊もノートに作詞をしてきた。一度も好評したことはないが。みんな勉強していると勘違いしてる。面倒くさい。勝手な妄想で私を造らないでほしい。
「ゆり〜!何やってるのー!」
明るい声。秋菜だ。
咄嗟にノートを隠し済ました顔で
「秘密ニコッ」
そう呟いた。
秋菜は気になって仕方ないのか不機嫌そうな顔をして、こちらを見つめる。
「別に教えてくれてもいいのに…!私達親友じゃん?」
親友。
巫山戯たことを言う人もいるもんだ。
親より親しい友達の事をさすこの言葉。私は嫌いだ。親友なんて着飾った言葉。聞くだけで嫌気がさす。
その場でそんな事は言えず、
「秘密にしたいことだって秋菜もあるでしょ?それと一緒!」
頑張ってごまかした。
「そうだけど……」
しょんぼりとした目を私に見せる。
そんな顔で私を見ないで。まるで私が…
"悪者"みたいじゃないか…。
「ほらほらそろそろチャイムなるから座りな。」
話を逸らす。
「んじゃまた後でね〜!」
笑顔で私から 離れる。
孤独感が殺めないことに少し苦痛は感じるが大したことじゃない。
そう思い込んでいる私はおかしいのか?
放課後
生徒会の会議。
ベルマークの回収、赤い羽根募金の集計、今後の計画、時期生徒会の選挙の準備。
様々な事を会議で話した。
季節は9月末そろそろ選挙だ。私は中3な為、そろそろ生徒会長も終わりだ。
ありがたい事だ。
2時間に及ぶ会議。
後30分で下校時刻だ。
私は荷物を準備し、急いで屋上へ向かった。