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死んだと思ったら人類最強と恋をした。

第4章 ゴロツキ


ユリ side


刃物を出すつもりなんてなかった。

瞬発的に出してしまったのだ。

リオナを守りたい

その一心で。

でも

その刃物で人を傷つけるようなことはしたくない。

そう思い刃物を落とした。

でも私は刃物を手から離した瞬間に気づいた。

下には

兵長が居る、、、、、、、、。

この速度だと避けれない、、、、。

ガスをすべて使い切る勢いで、兵長に向かい動いた。

勢い良く兵長を抱きしめ、屋根に落ちた。

数秒後私達は無意識に立ち上がった。

まだ兵長は状況が理解できてないみたいだ。

顔を見ると一本の傷から血が出ている。

ドクン

痛い

胸が痛い。

頭が痛い

嫌な記憶が蘇る。

真っ赤に染まった部屋

真っ赤に染まった顔

真っ赤に染まった手

手の震えが止まらない。

ごめんなさい

ごめんなさい

ごめんなさい

ごめんなさい

ごめんなさい

ごめんなさい

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい

涙が溢れ出る

止まらない

そんな中、無意識に私の手は兵長の傷口に触れていた。

「私を殺してください」

そう呟いた。



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