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【ヒロアカ】白は黒になるが黒は白にはならない

第22章 林間合宿 3日目※



Mr.コンプレス side


ちゃんに頼まれていた洋服を渡した後、俺はすぐに自分の持ち場へ戻り、ターゲットと他の雄英生がムーンフィッシュと交戦しているの窺いながらも、なんとか目標を回収することに成功した。

「お前ら聞こえてるかー?目標回収達成だ。短い間だったがこれにて幕引き!予定通り5分以内に回収地点へ向かへ!」

予定じゃ、荼毘の焚いた蒼炎付近に黒霧さんのワープゲートで撤収するはずになっている。

が、返事がこねぇ。

「おい荼毘、聞こえてっか?ちゃんと回収地点の目印に蒼炎焚いてんのか?」

「あぁ悪ィ、ミスター。今取り込み中だ。後にしてくれ。」

少しして聞こえてきたのは荼毘の微かに笑いを含んだような声。通信機の向こうで顔が見えずともその口調から荼毘がろくな事考えてないのはすぐに分かった。まぁ、荼毘がまともな思考を持った試しなんてねぇが。

「はぁ...!?オレ今ヒーロー候補生に追いかけられてんだケド!!冗談きついっての!!」

やりとりをしてる間にも、逃げる俺の背後からは雄英生の氷結がひっきりなしに飛んでくる。

「何してるか聞きたいか?ミスター」

「荼毘!!はやくしねぇと俺捕まっちまうんだケド!!」

間延びした声で呑気に笑いながら言う荼毘に俺も声を荒げた。


「悪ィ悪ィ。こっちももう終わりそうだ。」


.....終わる?何が?



考えたのも束の間、聞こえてきた声に荼毘がなにをしているのかすぐに想像がついた。


『...ッぁ!...だびッ...あぁぁん...ッ!!』



マジかよって。



荼毘の名前を呼びながら、金切り声のような淫声が聞こえてきた。その声がちゃんのものだと分かるのに、そう時間はかからなかった。



「は.....!?ちょ、なに今の!?ちゃん!?」


「そういうことだ。ミスター。」


相変わらず楽しそうな荼毘の声。


「はぁ....!?おじさんが頑張って目標回収してる時に、なに2人は楽しんでるワケ!?」


その瞬間、森を飛び回る俺の背中に強い衝撃が走った。誰かが俺に覆いかぶさってきた。さっきの雄英生だ。

もうここまで追いついたのか?と思った時には既に遅い。強い圧迫感と共に俺は地面に落下していった。


こりゃあ、後で荼毘とちゃんには正座で説教だな。

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