第19章 カアイイお友達
「あぁ。俺は黒霧と待機だ。」
『ふーん、そうなんだ』
じゃあ1週間弔くんに会えないんだ、となんだか寂しくなる。
「大丈夫だぜ!ちゃん!死柄木がいなくても、俺がいるぜ!俺を頼るなよ!」
トゥワイスが顔の前で親指を立てグーサインを作っている。トゥワイスは優しい。
「、1週間俺に会えなくて寂しいのか?」
唇に弧を描き赤い瞳で見つめてくる弔くん。
『別にそういう意味じゃないし......』
「んだよちゃん、つれねぇなぁ...。この前はあーんな可愛い顔で俺が欲しい欲しいって善がってきたのになァ?」
『なっ......弔くんッ......!!』
意地悪な笑みで弔くんにそう言われ、つい先日の情事を思い出し顔に一気に熱が昇る。
ピュウと抑揚の付けた短く高い口笛を吹き
囃し立てるミスター。
「おー、やらしーやらしーねェ」
顔の前でてのひらをヒラヒラと振る荼毘。
「死柄木弔、あまりを虐めてはいけませんよ。もせがむなんて...くふッ...」
珍しく笑いなんのフォローにもなってない黒霧
「ちゃん大胆ッ!!」
両手を口に当てて目を輝かせてるトガちゃんと、赤面させてるスピナーとマグ姉。
『と、とにかく、3日目の夜に合図出せばいいんでしょ...!』
「フッ......あぁ。頼んだぜ...」
あぁ、もう......。
私はこの声に、この瞳に逆らえない。
燃えるような赤い双眸に、ノーとは言わせないような低く妖艶な声に私はこくこくと頷くことしか出来なかった。