第18章 期末試験※
壊れた機械のように、力が抜けたのかペタンと床に座り込むの欲まみれになった身体を拭いてやる。拭いてる間も敏感な身体は快楽を拾っているのか、時々短く甘い声を出していた。
可愛いやつ......。
『ぁ....』
ふと時計に視線を移す。
「誘ってきたのはお前だろ....」
から何か言われた訳でも無いのに
その表情を見て勝手に言い訳する俺。
誘ってきたのは確かにコイツだが、コイツがあまりに可愛すぎて学校に行かせたくなかったのも事実だ。
『電車使うよりも、建物の上を飛び回った方が早いかも』
「制服でヤるのもありだな......強請る、可愛かったぜ...」
『っっ...!もう...!!』
「おら、遅刻すんぞ。行ってこい」
ボッと赤面させるに触れるだけのキスをし、を学校に送り出す。
『うう......行ってきます......』
パタンとドアの閉まった部屋で1人ベッドに倒れこんだ。
天井を見上げ、片方の手の甲で目を覆い考える。
俺たちはヴィランだ。恋愛だなんてそんな事に感けてる時間はねぇ。
それなのに───
そう思えば思うほどにに対しての、今まで無縁だと思ってた感情が抑え切れなくなる。
この気持ちをアイツに伝えられたらどんなに楽だろうか。
つい先ほどまでのとの情事を思い出すと、すぐに熱を持ち出す下腹部。
「は......うるせぇなぁ......」
今すぐココから出せと言わんばかりに窮屈にしてる下腹部に対してなのか、自分の中にあるに対してふつふつと込み上げてくる気持ちに対してなのか、その答えを導き出す前に俺は瞼が降りて深い眠りについてしまった。