第18章 期末試験※
『...っ...別に庇ってなん...か....!?ふッ.....』
言い訳なんか聞きたくねぇ。
言い終わる前に、人差し指と中指をコイツの口ん中に突っ込んだ。
上顎を撫でるように擦ってやるとだんだんコイツから漏れる声にだんだん甘さが混じってきた。
『ふ.....ぅ....ンン...ぁ....ッ..』
「しかもあだ名呼びかよ......。雄英に潜入して情でも湧いたか?」
指で口内を犯し、潤んだ目でこちらを見る、その姿に征服感のようなものを覚える。
この眺めも悪くねェ...
『ひがッぁ...ッ...ほ....ぅ...ら...く.....ンン...』
飲み込めきれない唾液が、コイツの口の端からだらしなく垂れていく。
「お前は俺の...いや、連合の事だけ考えてりゃいいんだよ......」
ハッ.........今、俺は何て言おうとしたんだ?
心の中で出た言葉に自嘲する。
いつから俺はこんな独占欲の強い男になったんだろうか。
恋愛......なんて一生無縁だと思ってる。俺たちヴィランにそんなもの必要ねェ。そんな事にかまけている暇なんてねぇ
はずなのに────
『ん......ふ...ぁ......』
そんな煩悩を断つようにの口から指を抜くと、まるで今の俺の気持ちを表すような......今にも切れてしまいそうな細く伸びる銀色の糸。
「わり......なんかむしゃくしゃしてた...」
指を抜くと、熱を孕んだ瞳で俺を見る。
そんな目で見んな......
『弔くん...ッ...おねがい...』
「は......」
おねがい......?なにが。
その瞬間、椅子から降りて俺の首に首を回し強請るように自分からキスをし、クチュクチュと下手くそながら舌を絡ませてきた
「っ.....ふ......ぁ...」
『ん......っ...』
「....ッ..誘ってきたのはお前だからな...遅刻しても文句言うなよ...」
『遅刻はいや...ッ...』
すでに蕩けた顔のコイツを横抱きにし、俺の部屋に運んだ。