第4章 作戦
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私のもとよりある個性。''セーブ” 物や衝撃を一時的に体内にストックする事ができる。取り出す事も可能だ。
小さい頃からこの個性のせいで”不気味だ” ”近づいたら吸い込まれる” “歩く爆弾”だと周囲から忌避されてきた。
物は取り込めるけど、人を吸い込んだことなんて一度もないのになぁ
両親も私を人目に触れないように家から出さないようにしていた。
幼稚園に上がる頃、園側から言われたのが
他の児童に危害を加え兼ねないという理由から受け入れを拒否されたそうだ。
もうお前の面倒は見てやれないと、両親は私を捨てた。
行く場所もなかった私はとりあえず近くの公園に入り、ブランコに揺られ黄昏ていた。
そんな私を見つけてくれたのがドクターと先生だった。
私を助けてくれた先生。私に居場所をくれた先生。
その先生がNo.1ヒーローにやられたと聞かされた。
なにがNo.1ヒーローだ...
私にとってのヒーローは先生なのに...
いやだ...いやだ...いやだ
先生は次に桜が咲く頃、
オールマイトが雄英の教師になると言っていた。
『もっと強くならなきゃ。』