• テキストサイズ

【ヒロアカ】白は黒になるが黒は白にはならない

第18章 期末試験※






試験当日、ただの試験だと言うのにアジトには全員が集合していた。

「ちゃんなら出来るって私信じてるわ〜」
マグ姉が言う。

「普段通りやれば大丈夫だ」
スピナーがボソッと言う。

「頑張れよ!もう諦めちまえ!」
相変わらず正反対の事を言うトゥワイス

「ちゃん、帰ってきたらお疲れ様パーティしましょッ!!」
気が早いトガちゃん

「、あなたなら大丈夫です。」
珍しく黒霧がカウンターの外で喋っている。

「ちゃんがずっと頑張って勉強してたの、おじさんずっと見てたから、ちゃんなら大丈夫って信じてる。頑張れ。」
ずっと付きっきり勉強見ていてくれたミスター。

「頑張ってこいよ、」
珍しく真面目に言う荼毘

「.........赤点は取るな、絶対、なんとしてでも林間合宿だ」

「弔くんは素直じゃないのですッ」

励ましの言葉......なんて少し期待したが弔くんはいつもの弔くんだった。トガちゃんにつっこまれ、うるせぇ、とそっぽを向く弔くんに声をかけられた。

『弔くん...?...ん......』

大好きな大きな手が私の頭をぽんぽんと撫でる。
あぁ。本当に不思議。これだけで本当になんでも出来そうな気がするから。

『ん......気持ちいい...もっと撫でて......私頑張るから...』

「お前なら大丈夫だ、行ってこい」

私と視線が合うように少し屈んで、目の奥をジッと見られる。燃えるような綺麗な赤い瞳が目の前にあり、私がその目に逆らえないのを弔くんはよく知っている。あぁ、ずるい......

『うん、弔くんありがとう。行ってきます。』

連合のメンバーに見送られながら私はアジトを出た。

/ 395ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp