第17章 ヴィラン連合とおべんきょう※微
目出し帽をしてても分かる、困ったように笑うミスター。
『ううん、本当にいい匂いすぎてこっちがドキドキしちゃうくらい。』
そう言えば面食らったような顔で目をぱちくりしてるミスター。
「ハハ、ちゃん、誰にでもそういう事言っちゃダメだめよ?可愛い女の子にそんな事言われちゃうと、男はみーんな勘違いしちゃうんだから。」
ね?と、あざとく首を傾げ、そのままミスターはプリントへ目をやる。
「オイオイ!みんなで勉強してんのか!?偉いな!!サボっちまえそんなの!!」
後ろからトゥワイスに声をかけられた。
『みんなに勉強教えてもらってるの。あ、トゥワイスは燃やしたり壊したりしないでね。』
笑いながら言うと首を傾げどう言う意味だ?と言うトゥワイス。
「手が滑った」
「勝手に蒼炎が出ちまった」
私の言葉はあからさまに弔くんと荼毘を揶揄していたが当人たちはまるで興味がなさそうに言った。
マグ姉とスピナーもわらわらと集まり、いつの間にかカウンターで全員で私のノートやプリントを眺めていた。
マグ姉とは、トガちゃんがそう呼んでいたので私もそう呼ぶことにした。