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【ヒロアカ】白は黒になるが黒は白にはならない

第16章 デクくんとおべんきょう




他の生徒が職場体験に行ってから、1週間が経った。

1週間イレイザーヘッドと2人きりだった教室には生徒たちが戻り、それぞれの職場体験での報告で盛り上がっていた。

そんな彼らの話をぼんやり聞きながら委員長の隣の席でぼーっと頬杖をついていた。

体験先のプロヒーローにセットされたのか、髪型が七三分けになってるかっちゃんを腹を抱えてゲラゲラ笑う瀬呂くんと切島くん。

耳のプラグをクルクル弄りながら、蛙吹さんと、芦戸さんにヴィラン退治をした、と報告する耳郎さん。

女の本性を見てしまった、とわけの分からない事を言いながらガタガタ歯を震わせる峰田くん。

職場体験中にヒーロー殺しに襲われたところを、エンデヴァーに助けられたとみんなに話すデクくん、轟くん、委員長。

嘘つき...。

誰かが、ヒーロー殺し、と呟いたところで私はそちらに耳を集中させた。

「俺、ニュースとか見たけどさヒーロー殺しって、ヴィラン連合とも繋がってたんだろ?もしあんな恐ろしい奴がUSJきてたと思うとゾッとするよな」

尾白くんが尻尾をシュンと下げ青ざめた表情で話していた。

そのヴィランがここにいるんだけどね。

イレイザーヘッドと2人きりの教室も嫌だったけど、これはこれで騒がしい。
はぁ、とため息をついたところで自分の名前を呼ばれて方がビクンとした。

「そーいえばはこの1週間どうだったん?テストとかやったんでしょ?」

上鳴くんが私の机の前に来て、目線を合わせるようにして膝をついていた。

「おーおー!1週間男女2人きりで、なにもねぇわけがねぇーよ!」

鼻息を荒くしながら興奮気味の峰田くん

『何もないよ、みんなと同じ入試のロボット倒してあとはイレ...ッ相澤先生と......ッ...』

そこまで言いかけたところで、私の頭の中には私の下で反応してたイレイザーヘッドの下腹部と、額にキスされたことが脳裏に浮かぶ。

一気に熱くなる顔。

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