第15章 破綻JKと礼儀知らず※
荼毘side
そいつは帰ってきてすぐに、俺とイカれ女を見るなりすぐに刃を向けてきた。
「ハッ...物騒なモン持ってんなァ...」
「とってもかぁいい女の子...!お友達になりたいのですッ」
ここはガキばっかだな。
この組織、本当に大義はあるのか?
「今、ブローカーに頼んで勢力を集めてるところだ。、挨拶しろ」
『...です。』
死柄木に促されこちらを睨みながらその女は言った。
イカれ女よりは会話ができるみたいだな。
「トガですッ!トガヒミコッ!」
「荼毘で通してる...」
すっかり打ち解けたのか、とイカれ女はソファーで笑いながらなにやら話していた。
近ぇなイカレ女...
のやつが引いてんじゃねェか
俺と死柄木はカウンターで酒を飲んでいた。
「おい、トガ。行くぞ。」
死柄木がイカれ女に声をかけた。が帰ってくる前に話してたメンバー集めの事か。
死柄木とイカれ女、黒霧さんで勧誘に行くらしい。
『荼毘は行かないの?』
が俺の方に視線をやった。
「俺は留守番だそうだ」
「こいつは、すぐに相手を燃やしそうだからな。トガを連れてく」
「荼毘くんは短気なのですッ」
「黙れ、イカれ女」
死柄木とイカれ女が当たり前のように罵ってきたがそんな事はどうでもよかった。
死柄木を見るの目が切なそうだったから。
へぇ...お前そんな顔もできんの?
俺らに斬りかかってこようとした時とは別人じゃねェか。
不安そうな...出かけてしまう大好きなご主人様をショボンと見つめる子猫のような、私を置いていかないでといわんばかりの視線。
「お前は、明日も学校あんだろ...ゆっくり休め」
死柄木もそんなを察したのか、崩壊させないよう、指を1本浮かせの頭を大事なものを愛でるように撫で、落ち着かせていた。
『んっ...』
もそれに気を良くしたのか、短く声を漏らして、大好きなご主人様に撫でられた猫みてェに目を細めて顔をうっとりさせていた。
あぁ。そういう事?
コロコロ表情が変わるコイツの顔を見て、俺の手でめちゃくちゃにしたい、コロコロ表情が変わるそのきっかけを俺にしたい、なんてらしくもねェ事を思った。