第15章 破綻JKと礼儀知らず※
あくびをしながら、アジトのドアに手をかけた。
雄英に通ってまだ2日目だが、この先も毎日毎日あの無意味な訓練やらテストを受けて、座ってひたすら黒板の文字をノートにとるという作業を繰り返していくのかと思うと先が思いやられる......
『ただいまー。』
やっぱりここが一番落ち着くんだな、としみじみ思いながらそのドアを開けた。
アジトの中にいたのは、弔くんと黒霧。と、こちらを見る知らない顔が2人。
私くらいか少し上か?セーラー服を着ている、ブランドベージュの髪色に高い位置で2つにお団子をした可愛い女の子。
なんだかすごく見られてる気がする......
女の子は目ををキラキラさせながら私を見ていた。
その隣の細身で高身長の無造作な黒髪で、目の下と口から首元にかけて変色した皮膚を金属製の留め具で繋ぎ合わせた様な異様な外見の男。耳にはたくさんピアスもしている。
こっちの男は、蔑む様な目でこちらを見ていた。
『誰?』
襲撃?
またヒーロー殺しの時と同じパターンか?と思いすぐに身体の中から隠し持ってた小刀を持ち構える。
「待て、。こいつらは仲間だ。」
カウンターに座る弔くんがこちらを見ていた。
『仲間?』
「ハッ...物騒なモン持ってんなァ......」
「とってもかぁいい女の子...!お友達になりたいのですッ」
ニヤニヤしながらこちらを見る男と、なんだか今にもこちらに飛びかかってきそうな女の子。
「今、ブローカーに頼んで勢力を集めてるところだ。、挨拶しろ」
『......です。』
「トガですッ!トガヒミコッ!」
「荼毘で通してる.....」
軽い挨拶をして、少し話すとすぐに2人とは打ち解けた。