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紫の瞳をしたラスボスは今日も怠惰を謳歌する

第12章 半信半疑


 俺は半信半疑のままオーバーワールドに帰り、ぼんさんのタマゴの様子を見に行った。
 相変わらず変化はなく、黒っぽいタマゴはそこに佇んでいていた。
 俺は渡された剣を手に取ってタマゴの目の前に置いてみた。すると、すぐに変化は現れた。
 剣から赤い火の粉がいくつも噴き出し、そしてその火の粉がぐるぐるとタマゴの周りにまとわりついたのだ。
 火の粉はそうしてすぐには消えたのだが、あとにはしんっと音沙汰もなく、それ以上の変化はなかった。
「本当に効果あるの……?」
 話しかける訳でもなく言葉を漏らす。もちろん返事はなかった。
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