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紫の瞳をしたラスボスは今日も怠惰を謳歌する

第11章 ネザーへ


 しかし、そう簡単にヒントが見つかる訳もなく。
 ロッドやパールを集めるのとは違って理由もなくネザーを歩くのは精神的にきつかった。目的が分からないというのは想像以上に大変で。
「う〜ん……」
 俺は途方に暮れてネザーラックに腰を下ろした。こんなところで休んでいる場合ではないのだが、考える時はじっとしている方が得意だったから。
 俺の足元から向こうはマグマの海が広がっていて、ストライダーが呑気そうに歩いていた。そういえばぼんさんは、マグマの中に溶け込んでいた、なんて信じ難いことを言っていたっけ。少ししか会話をしていないのに、なぜだかぼんさんの声や話口調を思い出してしまって虚無感に襲われた。
 だからだろうか。普段の俺なら絶対しない行動を取ったのだ。
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