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囚われ欺く者

第3章 キャンプ


浩介SIDE

今、自己紹介の時に見た笑顔で一目
惚れしてしまった綾峰の前にいる。

昨日、思い切って告ったんだけど即
振られた。
んだけど、俺はある事を確信した。

綾峰は男嫌いだという事。

って事は、綾峰の男嫌いを治せば俺
に惚れる可能性もある訳だ。

俺は、綾峰を諦めない!

「お前、意外と優しいんだな。」

「んな!?そんな事ない!」

告られた時は顔が赤くなんなかった
癖に褒めた途端、顔がみるみる内に
赤くなっている。

よほど、男嫌いなのか、元々の性格
からなのか知らないが、強がってい
るのが見え見えで声を押し殺して笑
う。
そんな俺に気づいた綾峰の顔がその
倍位赤くなる。

「じゃ。」

ん、どこ行くんだ?ここが俺たちの
班だぞ?

数歩進んでいた綾峰の足がふと止ま
って、いつもの白い肌だった顔がま
た真っ赤になって戻って来た。

「ぶっっ」

あいつ、将来ボケのお笑い芸人志望
か?

あんな、面白いやつ見たことが無え


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