第3章 キャンプ
美希SIDE
「ごめんっっ!!」
花ちゃんが草むらから出て来たとお
もったら、土下座しそうな勢いで頭
を下げて謝った。
「と、とりあえず頭上げて?」
「ごめんね。本当に」
「…何であそこにいたの?」
本来の私だったら、殴り飛ばしてる
所だ。偉いぞ!私!
まぁ、女子ってのもあるけどね。
「私、恋バナ好きでね、美希ちゃん
に佐山君が手紙渡しといてって言わ
れてつい、手紙見ちゃってそのまま
ここに来ちゃったんだ…。ほんっと
にごめん!」
そういえば、花ちゃんが男からの手
紙持って来てたな。
「誰だって好奇心はあるし、気にし
ないで!第一えっと…ササヤマ君?
も花ちゃんに渡したのが、原因だし
ね!」
「ありがとう!美希ちゃん、心広い
ね!!あと、佐山君ね、、、」
「そうそう、佐山君。私暗記力全然
無いんだよね〜。」
「いや、まず名前覚えようと努力し
てないでしょ。」
「ばれた?」
「ばればれー!じゃあ、部屋戻ろ!
4月だけど、まだまだ寒いし。」
「そうだね!」