第3章 舐められたい人専用の椅子
ナオトさんがこっちの耳元に
自分の口を近付けて来て、
私にだけしか聞こえない声のボリュームで。
『気が付いてますか…?斜め後ろ…。
今…舐め椅子の部屋から
僕らが出て来た時に。
3人…男性客が…
僕らの後ろから付いて来てるの』
そうナオトに言われて、私は
その3人の男性の存在に気が付いた位で。
頭が…、まだぼんやりとしてて…
後からついて来てるのも…
気が付かなかった…。
『あの…3人の男性客は…、
貴女と…一緒に4人で
プレイルーム希望だと思うので。
貴女がそれでも構わないと仰るのであれば、
僕は…あの3人の男性客に
貴女のエスコートを委ねて…
元の場所に戻るつもりですが…』
普通に当たり前な感じで、
サラっと爽やかなイケボで言ったので。
ナチュラルに
そのまま聞いてしまったのだけど。
ナオトさん…凄い爽やかなイケボで、
さらっと…
とんでもない事言わなかった?今ッ。
「え?…ちょっと…理解が…、
追いつかないのですが…。
その…プレイルームって…」
確か最初にお店のルールを
説明して貰った時に、
本番は…プレイルームでと
…説明して貰ったけど。
『プレイルームは…その名通りに
プレイをする場所ですよ』
「え?でも…3人…、え?3人?」
『ええ、ですから、男性客3人と
貴女1人で4Pになりますけど?』
「そっ、そんなっ今までだって
2人でしかした事ないのに。
3Pも飛ばして、イキナリ4Pなんて
出来る訳無いじゃないですかあぁッ!」