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マスカレイドナイト

第1章 新オープンの店



『私』の名前は…須藤 朱莉。

25歳…、彼氏…いない歴は…。

3ヶ月と…ちょっと…を、更新中のルポライターだ。


『ねぇ、須藤ちゃんってさ
…ハプバーとかって興味ある?』

「何ですか?ハプバーって、
聞いた事ぐらいはありますけど…」

『この…近くにさ、先月できたらしいんだけど。
完全会員制のハプニングバーってやつが…。
須藤ちゃん、そこに潜入レポしに行って来てよ。
恋人同士で行くよりも、女性が一人で行きやすいかとか
その辺りも見て来て欲しいからさ、ね?決まり』

と…、こっちの意思確認もそこそこに…して。
先月オープンしたばかりの、完全会員制の
ハプニングバーへの潜入レポートが決まってしまった。

「でも…、ハプニングバーってその…
ハプニングをしに行く…んですよね…その…私…」

『大丈夫、大丈夫。俺の知り合いがしてるし、
うちのルポライターが取材に行くって言ってあるから』

そう編集長に言われてしまって、翌日…
駅前にある…マスカレイドナイトと言う
ハプニングバーに潜入する事が決定してしまった。

どんな所なのかの予備知識が欲しかったので、
インターネットで調べてみたのだが。

ハプニングバーに入店したからと言って、
そう言う事をしなくてはならない事はなく、
女性は無料で飲食出来たりするので。
普通に飲みにだけ来る女性とかも居るのだそうだ。

他の人がハプニングを楽しんでいるのを、
見ているだけでも…大丈夫みたいなので…。
足を踏み込んだからと言って、
複数の男性に…無理やり自由を奪われて
滅茶苦茶にされる事も無さそうで安心した。
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