• テキストサイズ

【名探偵コナン】ゼロの花嫁【短編】

第1章 【降谷 零】合コン





「じゃーな!ちゃんと戸締りしろよ!」

「え、あ・・・待って!」

「あ?」





あー・・・・・・どうしよう。

何も考えずに呼び止めてしまった。

零の視線が痛い。

呼び止めておいて「何でもない」なんて言っても、深く追求されてしまう。

まだお酒が残っている、ふわふわした頭で必死に考える。



「あ、あの・・・コーヒー、飲んでいかない?」

「・・・・・・は?」

「食後のコーヒー!!送ってもらったお礼に美味しいの淹れるよ!あ、コーヒー苦手?紅茶がいい?」

 

頑張って出した言葉に「は?」って・・・!!!

零のキョトン顔に焦り、何とか引き止めようと理由を並べる。

えーっと・・・零の好きな物って何だったっけ・・・・・・あ!セロリ!?

・・・いや、セロリなんて家にないよ・・・。



「大した物ないんだけどさ・・・、私が引っ越した後の話とか、警察学校の話とか・・・聞きたいなーって、思って・・・」



これらを聞きたいのは事実だ。

次会った時に聞けば良いのだろうけど本当に"次"があるか、わからないから。

もう、後悔したくないから。



「零・・・あの・・・」

「ふっ・・・、まさかに誘われるとはな。
じゃ、せっかくだし、コーヒーご馳走になるよ」

「・・・うん!どうぞ」



零の返事にホッと安堵した。

断られたら一晩落ち込んで眠れなかったかもしれない。



ドアを開けて零を招き入れた。





/ 100ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp