第1章 【降谷 零】合コン
「、酒強いのか?ペース速くないか?」
「だいじょーぶ!!」
「大丈夫じゃないでしょ!ゆっくり呑みなさい!」
零と美波に親のように心配され、更に落ち込む。
年上どころか子供じゃないか・・・。
零の、眉を下げて真っ直ぐ見つめる顔・・・変わってないな。
年上も女医もいないのに何で合コンに来たのよ!
と、文句を言ってしまいそうだ。
昔みたいに我儘を言っても、零は優しく聞いてくれるのだろうか。
「悪ぃ!遅くなった!」
「萩原ー遅ぇぞー!」
遅れると言っていた萩原さんが来た途端、美波の目が釘付けになっていることに気が付いた。
チャラくてコミュ力高そうな・・・美波のすきなタイプだ。
零とヒロくん含め、全員がイケメンって・・・警察学校恐るべし。
しかも萩原さんの遅れた理由が「おばあさんの手助けをしていた」という。
完璧な解答だ。さすが警察学校生。
「わぁ〜やさし〜!ねっ!!」
「え?あ、うん・・・」
ちょっと嘘っぽいな・・・と思ったが口には出さず、せっかくの奢りなのでお酒や食事をたくさん注文した。
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「よし!次はカラオケ行ってみるか!」
「行こ〜!!」
萩原さんが来てからというもの完全に彼の独壇場で、それを他の男性陣は遠巻きに見ていた。
合コンというより、萩原さんのホスト状態だ。
「!今日はありがとね!あんたは酔いすぎだからもう帰るのよ?」
「言われなくても帰るよぉー・・・」
「1人で帰れるかな・・・。あ、降谷くんか諸伏くん!悪いんだけどを家まで送ってもらってもいい?」
「ちょっ・・・大丈夫だから!」
ほろ酔いくらいで意識ははっきりしてるのだから1人で帰れる。
久々の再会でこんな姿見せちゃって、一応恥ずかしいと思ってるんですから。
零とヒロくんも、カラオケ行くんだろうし。
「あ、じゃあ俺・・・
「俺が送っていく」