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あの方々の守護霊は2[dzl]

第14章 MENさんの守護霊の思惑


 そこに、どこかで知り合った……ぼんじゅうるさんの場合はゲームで、ということになるのだが……守護霊に懐かれ、その献身的で好戦的な性質のため、ぼんじゅうるさん自身に無償の守護をしているらしい。全く、世話焼きな守護霊だよな、という白蛇さんからの感想付きまで丁寧に添えられて。ちなみにだが白蛇さんよりは弱いらしいが、そこらの人間の守護霊よりは強いとのことなので多少の体調不良や機械の不具合は大抵直るとも書いてあった。
 おんりーさんは、私が思っていた通り、モテるから生き霊が憑きやすいとのことだった。何か伝えたいことがあると強い生き霊のようになり、それは確かに恨みのようであるが憑き主に被害は及ばない。
 そこで気をつけなくてはいけないのは視える私の感情面であった。幽霊というのは、時に人間の妄想で作られるものもあるらしく、私が怖いと思うと、おんりーさんの元にいる生き霊たちも私に矛先を向けてくるらしい。だから恐怖に打ち勝てと。だが、最近は生き霊の数も減ってきたし、小天使……多分アレイのことだ……が憑いているから今は大丈夫だろうな、と白蛇さんのおんりーさんの守護霊の説明はここで終わっていた。
 それからおらふさんの守護霊は飼い猫であることは確かなのだが、普段はフリーなために他の生き霊も憑きやすいとのことだった。ただ、その性格故に愛に溢れていたり、純粋な生き霊が多く、子どもの守護霊がよく行き通っているのだそうだ。子どもの守護霊は力が弱く害ももたらさないが、その純粋な光が周りの悪霊や生き霊たちを浄化するのはオヌシも視ただろう? と白蛇さんからの問い掛けも付け足されていた。
 そして、メンさんの守護霊である白蛇さんは、強さで言うと上から三番目に位置するらしく、視える人との会話をしたり、姿形を変えたり、憑き主にバフを与えるのが得意とするのだそうだ。
 本当はお礼品として勾玉かお守り、なんならネズミの串焼きを用意して欲しいのだが、と書かれてあって、あの白蛇さんが私に憑いたのはこれを伝えたかっただけなのでは、とさえ思えてきた。
 まぁ、お守りはまた今度用意しよう。確かおんりーさんがみんなの分のお守りを買って行ったし、今は大丈夫かもしれないけど……守護霊へのお礼方法もこれで分かったし、神社へお礼参りもしないとな。
 私は今日もまた、会社へ出勤した。
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