【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第5章 五条悟②
「着物より目立たないな。」
洋服に着替えたななに、悟は満足そうに見て言った。
「……………。」
自分が洋服に着替えた所で、五条悟が隣にいるだけで、充分に目立つが…。
そんな風に思いながら、ななは悟を見上げた。
「なぁ、何も食べてないから腹が空いた。」
時計を見ると、もうお昼をとっくに過ぎている。
確かに朝から会議の準備をして何も食べていなかった。
緊張感でお腹が空いていないななに比べて。
悟は何も緊張していないのか自然体だった。
「何食べたい?」
それでも悟にそう言われて、急にお腹が鳴った。
「……マック…。」
目の前にあるマックの看板を見て、ななは言った。
「それでいいの?」
何故悟がそう聞くか分からないが、ななは頷いた。
マックなんて全然食べていなくて、久しぶりに食べたくなったんだ。