【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第19章 私の直哉くん※
相変わらず拗れている直哉の思考に、ななは苦笑いした。
「俺、絶対抱けるようになるさかい、待っとって。」
泣きながら抱きつかれてななは遠い目をする。
何で自分が直哉のリハビリに付き合わないといけないのだろうと思うのに、腕は勝手に直哉の背中を掴んでた。
その腕がもう振り払われないから、しばらく2人で抱き合った。
久しぶりに感じる直哉の体温とその匂いに、ななは大きく息を吸った。
ああ…
本当に…
この人が好きだ。
ぎゅうっと直哉を抱き締めると、直哉が顔を少し上げた。
少しだけ目を合わせて、すぐに目は閉じられたけど。
意外にキスはすぐに訪れて、久しぶりのキスを時間をかけて何度も繰り返した。