【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第19章 私の直哉くん※
2人がいる座敷に、直哉の怒鳴り声が聞こえてくる。
やり始めたな…。
その声を聞いて、悟はニヤッと笑った。
「……『アレ』はそんなにいい女かね……。」
「さぁ、どうでしょう……、直哉くんは狂酔していましたけど、今はあんなですからねー。」
ななが怖がらない様に、細心の注意を払ってきた直哉の面影ももう無い。
結構しぶとかったけど、結局あっさりその皮を破られた直哉に興醒めと言ったところだ。
「……昔からあの女に固執しててな……時期がくれば自然と冷めると思っていたんだが…。」
「冷めたじゃ無いですか、直哉くんに今のななの姿は耐えられないでしょうから。」
「………………。」
何か言いたそうな直毘人の顔を見ながら、悟は出されたお茶をズッと飲んだ。
さて、この声のトーンからして、そろそろ終わりそうだが。
悟は、直哉の部屋の方に目を向ける。