【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第17章 夏の終わり※
ななが俺の知れへん所で危ない目に遭うんやったら、折れた方が全然マシや。
ななを抱き締めている腕に力を入れる。
「なな悪かったって…ほんまもう許して…。
俺が知れへん所で、1人で危ない目に遭わんといて…。
俺ほんまになながおれへんの耐えられへん…。」
直哉の言葉を聞きながら、その背中腰に禪院甚爾を見た。
呪術師が危険な仕事だと言うことは理解していたはずだ。
あの姿がいつ、自分になるのか……大好きな仲間の姿になるのか分からない。
ななは直哉の背中に腕を回して、直哉を抱き締めた。
「…うん……帰る…。」
そう直哉の耳元で小さく呟くと、直哉の顔は嬉しそうに笑った。
ななの顔を掴んで、キスを繰り返してくる直哉は、今にもななを連れて帰りそうだ。
「…すぐには無理だよ…。」
直哉のキスを止めながらななは言った。