【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第17章 夏の終わり※
私達の分岐点を聞かれたら。
間違いなく、あの夏の日だった。
それは到底信じられない報告から始まった。
沖縄から帰って来た1年組に知らされた『星漿体、天内理子の護衛失敗』
最初何を言わらているか分からなくて、補助官を唖然と見つめる事しか出来なかった。
「…嘘だろ?あの2人が?」
灰原の言葉でななは我に帰る。
「夏油先輩がやられるなんて……どんな相手だったんだ?」
天内理子を助ける事は出来なかったが、邪魔に入った相手は殺したと言う。
その戦闘の過程で傑がやられる。
1年には想像すら出来ない出来事だった。
しかも、高専の中でだ。
「相手は……禪院家の人でした……。」
チラッとななを見て、補佐官が言いにくそうに言った。
「え?」
傑を倒せる程の実力のある者。
頭の中で禪院家の人達を思い出すが、直毘人やその兄弟くらいしか思いつかなかった。